近年、大注目のファクタリングですが、特に資金繰りが困難になりやすい中小企業にとって、救世主的な存在とも言えます。
銀行融資などの借り入れなどではなく、売掛債権の譲渡による売却ですので、バランスシートの正常化にも役立つからです。
ただし、大きな金銭のからむことの多い契約ですので、いくつかのポイントに留意しておく必要があります。
契約前の大切なチェックポイント
これからファクタリングをお考えの方も、これまで幾度か経験のある経営者も、おさらいのつもりで契約に関するいくつかのチェックポイントを確認しておくとよいでしょう。
まず、契約以前の問題ですが、契約は法的拘束力の強いものですので、必ず契約条件は事前に確認するということです。
というのも、必要書類を提出して、契約に持ち込めたものの、いざ内容を確認してみると、思いがけない条件が提示されることもあるからです。
そこで、不利な契約条件に持ち込まれないためにも、ファクタリング契約時の費用、債権譲渡契約以外の契約などによる違和感がある場合は、面談前に確認しておくとよいでしょう。
ファクタリング会社のスタッフたちは、当然ファクタリングに関する知識は十分にありますが、すべてを信用するというのも経営者の在り方としては不十分です。
違和感を抱いた場合、弁護士や税理士などの専門家に、事前に確認しておくのがベストと言えます。
契約する前には必ず契約条件についての確認を!
ファクタリングに関するトラブルとして、面談の時にかわした条件が異なってしまうといったケースです。
どうしても、口頭による口約束は、言った言わないの掛け合いになりやすい為、その場で詳細な契約条件を確認し、こまめにメモを取っておきましょう。
確認しておくポイントには、おおよそ五つの点についてチェックしておくとよいでしょう。
まず、請求書額面の何%で買い取り可能であるのか、買取額を必ず確認しておくという事です。
二つ目に契約に伴う費用ですが、何の名目でいくらかかるのかを確認します。
三つ目として、契約時に手元に残される金額がいくらになるのか確認するということです。
ファクタリング会社によっては、出張サービスを行う場合もありますが、旅費や出張費などが含まれている場合もあります。
四つ目として契約時に持参する書類を確認すること。
最後に、債権譲渡契約以外の契約が、必要なのかをしっかりと確認しておきましょう。
さあ契約の前にチェックしておきたい二つのポイント
いざ契約が完了し、後で支障が起きないためにも、契約前にはポイントをしっかりと重視しておく必要があります。
なぜなら、契約には法的な拘束力が働き、契約条項に基づいた制約がなされるからです。
そこで、契約の前に、チェックしておきたい二つのポイントとして、契約書類のすべてについて説明を受ける事、そして契約書類の控えを必ずもらっておくという点です。
控えは、押印後のコピーで構いませんが、万が一ファクタリング業者側がコピーを渡すことができない場合、即座に契約取り消しを申し出てください。
正当に業務を行っている場合、コピーを渡せない理由は考えられず、理由があるとすれば、説明時に明示しなかった内容が、契約に書かれている場合です。
中には、何かと理由をつけ、コピーを渡さない悪徳業者もいますので、少しでもおかしいと感じたら、契約しないことも視野に入れておきましょう。
ほかにも、ファクタリング業者は、たくさんあるからです。
まとめ
世の中には、残念ながら詐欺の類いが、まん延しているきらいがあります。
特に日本では、印章が大きな効力をもちますので、少しでも不振に感じた場合、印鑑を押さないことも大切です。
ファクタリングの場合、どうしても資金の入手に焦りを感じる場合も多く、冷静な判断が契約時には非常に大切だということを忘れないようにしましょう。