【現役ファクタリング会社営業担当が直伝】ファクタリングについて徹底解説

ファクタリングとは?その仕組みと2社間取引と3社間取引の概要をわかりやすく解説

ビジネス界で新たな資金調達法として注目されているファクタリングの種類や仕組み、メリットやデメリットについて徹底解説します。

従来の資金調達法とは大きく異なり、ファクタリングであれば財務状態が若干悪かったとしても利用できる可能性があります。さらに資金調達までのスピードも早いため、急な資金の確保にも適しています。

一方でファクタリングを利用するデメリットも有ることは確か。メリットだけではなくマイナス面にも目を向けた上で、総合的に利用するか判断しましょう!当記事ではファクタリングの基礎知識をメインに、2社間取引と3社間取引の概要などを明らかにします。銀行融資の利用が難しい事業者、少しでも早く資金調達をしたい事業者は必見です!

ファクタリングとは?

ファクタリングは、売掛金をファクタリング業者が買取ることで現金化するサービスです。つまり、売掛金の入金期日よりも早く現金を調達できます。

売掛債権の支払期日前に売掛債権を売却し、資金調達、資産の圧縮を図ること。具体的には、売掛債権をファクタリング会社に売却して現金化し、ファクタリング会社が元の債権者に代わって、売掛債権の回収を行うこと。証券化と同様に売掛債権の早期の現金化ができる。

引用:JUSNET

「資金調達=融資」との印象を持っている方も多いですが、ファクタリングは債権(売掛金)を売却する資金調達法なので融資ではありません。赤字や税金滞納があっても利用できる可能性があり、信用情報にも左右されないので、安定した資金調達法として注目を集めています。

融資の場合は、資金調達までに数週間や1週間以上かかることも珍しいわけではありません。しかしファクタリングは審査も簡略化されており、最短即日から3日程度で対応してもられるメリットもあります。

ファクタリングの仕組み

ファクタリングは、以下の4つに分類できます。

  • 買取型ファクタリング
  • 保証型ファクタリング
  • 2社間ファクタリング
  • 3社間ファクタリング

それぞれの種類ごとに、各ファクタリングの仕組みを明らかにします。

買取型と保証型とは?

買取型ファクタリングは資金調達を目的としており、保証型ファクタリングは貸し倒れリスクを回避することを目的にしています。

こちらでは、それぞれの仕組みを詳しく解説します。

買取型ファクタリング

売掛金をファクタリング業者に売却して資金調達するのが買取型ファクタリングです。つまり、多くの方がイメージするファクタリングが「買取型」なのです。

業者に売掛金を売却すると、手数料等が差し引かれた金額が受け取れます。受取手形を利用した資金調達法である「手形割引」と似ている資金調達法です。

売掛先の信用が重要となるため、中小企業でも審査に通りやすいです。

保証型ファクタリング

信用力に不安のある会社と取引した際に発生した売掛金を保証会社に保証してもらう取引のことを指しています。

仕組みとしては売掛金を保証会社に保証してもらう時に、一定の保証料をしはらいます。問題なく入金された場合は、保証会社の対応はありません。一方で期日までに入金されないなどのトラブルに発展した場合は、保証会社が保証金を支払ってくれます。

つまり保証型ファクタリングは、売掛金の貸し倒れリスクに備えるものなのです。

2社間と3社間とは?

売掛先(取引先)が契約に関わらないのが2社間ファクタリングで、関わるのが3社間取引です。

2社間と3社間の仕組みを詳しく解説します。

2社間ファクタリング

2社間ファクタリング

2社間ファクタリング

2社間ファクタリングの流れは以下の通りです。

  1. 売掛先との業務契約の完了
  2. 納品が済むと売掛金が発生
  3. 売掛金をファクタリング会社へ売却
  4. 売掛金のうち取引手数料を差し引いた額が振り込まれる
  5. 売掛金の入金期日に売掛先から振り込まれる
  6. 振り込まれた売掛金をファクタリング業者へ送金

売掛先が介入しないファクタリングなので、「今後も取引先との関係を維持したい」と考えている方におすすめです。売掛先に売掛金の承諾許可を得る必要はないため、取引先に資金難であることを知られる心配もありません。

売掛先への連絡が不要であるため、手続きが簡略であり申し込み当日の即日入金を可能としている業者もあるほどです。しかし3社間取引と比べると手数料が高く設定されているため、資金調達額は若干下がる可能性があります。また売掛金が自社に入金されるため、ファクタリング会社へ送金する前に使い込んでしまうリスクもあるので要注意です。

3社間ファクタリングの流れ

3社間ファクタリング

3社間ファクタリング

3社間ファクタリングの流れは以下の通りです。

  1. 売掛先との業務契約の完了
  2. 納品が済むと売掛金が発生
  3. ファクタリング会社へ売掛金の買取依頼を実施
  4. ファクタリング会社が売掛先に承諾を求める
  5. 売掛先が承諾すると3社間で契約を実施
  6. 売掛金のうち取引手数料を差し引いた額が振り込まれる
  7. 売掛金の期日に売掛先がファクタリング業者へ直接送金する

2社間取引と比較すると入金前の手続きが若干煩雑になりますが、資金調達後は特に行うことはありません。資金調達までには、申し込みから2日から3日程度かかることが多いです。

3社間ファクタリングの手数料は2社間よりもかなり低く設定されており、5%以下に抑えられることもあるほどです。一方で売掛先に承諾を求めなければならないため、今度の取引に何らかの影響が出る可能性もあります。3社間ファクタリングを利用する場合は、前もって売掛先に話を通しておくのもおすすめでしょう。

ちなみに売掛金には譲渡禁止の特約がついていることもありますが、これまではファクタリングに利用できませんでした。

「売掛金の譲渡禁止特約」とは売掛金の譲渡を禁止する特約であり、他社への売却等ができず早期の現金化には利用できない特約のことです。

しかし民法の改正により、特約付きの売掛金の売却も可能となりました。

今回の債権法の改正では、条件が揃う場合になりますが、債権譲渡禁止の合意があったとしても、債権譲渡そのものは有効であるということになりました。これまでとはコペルニクス的に180度、発想を変えたのです。

引用:幻冬舎 GHOLD ONLINE Tranzax株式会社 代表取締役社長 小倉隆志 氏の発言

実際に改正された民法も確認してみましょう。

第四百六十六条 債権は、譲り渡すことができる。ただし、その性質がこれを許さないときは、この限りでない。

2 当事者が債権の譲渡を禁止し、又は制限する旨の意思表示(以下「譲渡制限の意思表示」という。)をしたときであっても、債権の譲渡は、その効力を妨げられない。

引用:e-Gov 民法

実際にファクタリング業者の中にも特約付きの売掛金の買取を実施しているケースも増えています。ただ悪徳業者や反社会精力等への売却を嫌い譲渡禁止特約をつけているとも考えられるため、一定の心理的なハードルはあると言っても過言ではありません。やはり事前に売掛先に対して話を通しておくべきです。

ファクタリングのメリット5つ!デメリット3つ!

企業による資金調達をして注目を集めるファクタリングですが、利用前にはどのようなメリットがあり、どのようなデメリットが有るのかも確認する必要があります。

メリット

  1. 短期間で資金調達が可能
  2. 赤字でも資金調達できる可能性あり
  3. 信用情報への影響なし
  4. 売掛先が倒産しても支払い義務なし(条件あり)
  5. 売掛先への承諾が不要(条件あり)

以上の5つのメリットについて詳しく解説します。

1.短期間で資金調達が可能

2社間ファクタリングでは最短即日資金調達が可能であり、3社間ファクタリングでも平均2日から3日で対応してもらえます。支払い間近などの理由でどうしても早急に現金が必要、というケースにも活用できるのです。

ちなみに公的融資を利用する場合は、1ヶ月から2、3ヶ月かかることもあります。銀行融資も2週間から1ヶ月程度かかることもあるなど、資金調達までのスピートはファクタリングの大きなメリットと言って差し支えありません。

2.赤字でも資金調達できる可能性あり

一般的な融資と同様にファクタリングにも審査はありますが、主な審査対象は売掛先です。そもそも売掛金を支払うのはあなたの会社ではなく取引先です。よってその売掛先に支払い能力があるかを審査で判断されるため、あなたの会社が赤字であろうが税金を滞納していようが利用できる可能性はあります。

ファクタリングの審査では、以下が重視されます。

  • 実在している売掛金か?
  • 定期的に発生している売掛金か?
  • 売掛金の入金期日はいつか?
  • 売掛先の経営状態に問題はあるか?

ちなみにファクタリングは売掛債権の売買契約であるため、保証人も担保も必要ありません。不動産がなくても利用できる点もメリットの一つに入れて良いでしょう。

3.信用情報への影響なし

ファクタリングは融資ではないため、信用情報に記載されません。

会社が融資を受けると負債が増えることになりますし、信用情報にも記録が残るため今後の借り入れ等の審査に影響が少なからず出てしまいます。しかしファクタリングは資産である売掛債権を売却して現金を得るものです。利用しても負債が増えることはなく、借り入れではないので信用情報に傷がつくこともありません。つまりファクタリングは、今後の融資の審査に影響を与えないのです。

4.売掛先が倒産しても支払い義務なし(条件あり)

ファクタリングはノンリコースと呼ばれる償還請求権がない契約を結ぶため、仮に売掛先が倒産して売掛金が回収できなくなったとしても返金義務は発生しません。

ノンリコースとは売掛先が倒産して売掛金を回収できなかった場合に、責任(償還請求権)を負わなくても良いことを指します。「リコース」とは償還請求権を指しています。つまり償還請求権がない契約のことをノンリコースと呼ぶのです。

そもそもファクタリングの場合は、売掛金を売買する契約です。債権を買い取るファクタリング業者は、売掛金が回収できないリスクも加味して買取額を算出しています。

5.売掛先への承諾が不要(条件あり)

2社間ファクタリングであれば、契約には自社とファクタリング業者しか関わらないため売掛先に知られることはありません。つまり取引先に無許可でファクタリングが利用できるのです。

しかし3社間ファクタリングの場合は売掛先への連絡がされるため、ファクタリングの利用が発覚するので注意してください。

デメリット

  1. 高額な手数料が発生することも
  2. 売掛金を超える資金調達は不可能
  3. 一括返済が必須

以上のファクタリングのデメリット3つを詳しく解説します。

1.高額な手数料が発生することも

ファクタリングでは売掛金の満額を受け取ることはできません。ファクタリング業者の取り分である手数料を差し引かれてしまうのです。

ファクタリングの手数料は、契約方法により異なります。

  • 2社間ファクタリングの手数料相場:10%から20%前後
  • 3社間ファクタリングの手数料相場:数%から10%前後

3社間ファクタリングの場合は、業者が直接売掛先から回収できるためリスクが低いと判断されて手数料が下がる傾向にあります。

中には高額の手数料を徴収する業者もあるので気をつけてください。前もって見積もりを出してもらい、その上で契約するか判断しましょう。

2.売掛金を超える資金調達は不可能

ファクタリングは売掛債権を売却するものなので、売掛金を超える資金調達はできません。

例えば1,000万円の売掛金で、2,000万円や3,000万円の資金調達はできないのです。もしファクタリングによる資金調達額が希望額より下回る場合は、銀行融資やビジネスローンを併用しましょう。

3.一括返済が必須

ファクタリングはローンではないため、分割返済ができません。2社間ファクタリングの場合は売掛金の期日に、一括で送金する必要があります。

3社間ファクタリングに関しては売掛金の回収自体を業者が行うことになるので、あなたの会社は何もする必要はありません。

ファクタリング業者の選び方6選!

ファクタリング業者を選ぶときは。調達までのスピードや金額、さらには手数料や業者の信頼性にも注目しなければなりません。

  1. 資金調達までのスピードは?
  2. 手数料は妥当か?
  3. いくら資金調達できるか?
  4. 利用したいファクタリングを契約できるか?
  5. 償還請求権があるか?ないか?
  6. 信用できる業者か?

以上の選び方を一つずつ解説していきます。

1.資金調達までのスピード

あなたの会社ではいつまでに資金が必要でしょうか。その期日によって、利用すべき業者を決めるべきです。

一般的にファクタリングにおける資金調達までの日数は、即日から3日以内であり、かかったとしても1週間程度です。特に2社間ファクタリングは、契約手続きが簡素化されているため最短即日で対応してくれるところも少なくありません。3社間取引でも、2日から3日以内に入金してくれるところが多いです。

2.手数料

手数料が高くなると、当然入金される金額が少なくなるためなるべく低いところを選ぶのがおすすめです。

一般的に2社間ファクタリングであると、額面の10%から20%前後が手数料相場です。3社間ファクタリングであると、額面の数%から10%程度が相場です。

時間的な余裕がある場合には複数の業者に見積り依頼を出し、その上で最も手数料が低いところを選ぶのも良いでしょう。

3.資金調達額

ファクタリング業者ごとに対応可能額が異なるので、どのくらいの金額まで対応しているのかも確かめておきましょう。

業者によって1,000万円や2,000万円というところもあれば、億単位の資金調達に対応しているところもあります。特に高額の資金調達を検討している方であれば、少額対応しかしていない業者に申し込んでも意味はありません。ミスマッチが発生しないように、対応可能額は必ず確認してください。

4.ファクタリングの契約内容

2社間ファクタリングと3社間ファクタリングのいずれを選ぶのか決めなければなりません。また業者によっては、2社間ファクタリングしか対応していないところもあるため、こちらに関しては業者選びにかなり深く関わってくる可能性があります。

以下に、簡単に2社間ファクタリングと3社間ファクタリングを比較しておくので参考にしてもらえたら幸いです。

比較 2社間 3社間
取引先への通知 無し 有り
手数料 10%~20% 数%~10%
入金までのスピード 即日~3日程度 3日~1週間程度
審査難易度 売掛金先の信用度を重視 2社間よりも若干緩い
償還請求権 基本的に無し 基本的に無し

5.償還請求権の有無

償還請求権があるのか、それともないのかによってリスクが大きく異なります。

おすすめなのは償還請求権なし(ノンリコース)の契約です。売掛先が倒産するなどして債権が回収できなかったとしても、自社に返金義務は生じません。

ただ償還請求権なしの契約になると、償還請求権ありの契約と比較して手数料が若干上がる傾向もあります。少しでも資金調達額を大きくしたいのであれば、リコースの契約を考えても良いかもしれません。

ファクタリングで主流なのはノンリコース(償還請求権なし)です。

<h3>6.業者の信用度

ファクタリングを取り扱う業者の中には、悪徳業者もいるので注意しなければなりません。本来ファクタリングは融資ではありませんが、ファクタリングと言いつつ売掛金を担保にした貸金をおこなう業者も存在しています。そして高率の金利を請求してくる事案も発生しているので要注意です。

ファクタリング業者の中には、年利に換算すると数百%にあたる高額の手数料を請求するところもあり、専門家は「法のグレーゾーンの中で実質的にはヤミ金融と変わらない悪質な業者も多く、国が適正な運営指針を示す必要がある」と指摘しています。

引用:NHK

悪徳ファクタリング業者の見抜き方もあるので安心してください。

まずは公式ホームページをチェックし、会社名や代表者名、所在地や電話番号などを確認しましょう。悪質業者の中には、事務所などを持たずに携帯電話だけでやり取りする事例も増えているので、住所や固定電話の番号などの情報はしっかりと確認しておきたいところです。

創業年数も確認しておきましょう。新興企業の中には、怪しいところも多いのでなるべく長く営業しているところが望ましいです。「5年以上」をターゲットにして探してみると良いでしょう。

融資も捨てがたい!?ファクタリングと銀行融資を徹底比較!

中小企業をベースに比較した結果を表にまとめてみました。

比較対象 ファクタリング 銀行融資
調達可能額 数十万円から億単位 数十万円から数千万円
手数料 数%から20%程度 年数%
審査 売掛先の信用重要 申し込み会社の財務内容重視
調達までの期間 即日から1週間程度 数か月かかることも
返済方法 一括 分割

以下に、テーマを一つずつ解説していきます

調達可能額

銀行融資は企業の信用が重視されるため中小企業だと高額の融資は難しいですが、ファクタリングであれば高額の売掛金があれば億単位の資金調達が可能になることもあります。

銀行融資を受けようとすると、基本的には数百万円から2,000万円前後が相場になるとされ、5,000万円や1億円を超えるような資金調達にはかなりのハードルがあります。仮に高額の融資を銀行側にお願いする場合には、不動産や有価証券等の担保を求められることになるでしょう。

ファクタリングも基本的には数百万円から2,000万円がターゲットになりますが、銀行融資と異なるのは融資のベースとなる金額が売掛金の額面に影響されるところです。つまりあなたの会社がどれだけの売掛金を持っているかによって資金調達額が変わります。仮に億単位の売掛金を保有しているのであれば、数億円の資金調達も可能になる可能性が出てくるのです。

調達期間

銀行融資の場合は1週間かかることもざらで1ヶ月以上になることも珍しくありません。ファクタリングであれば、最短即日融資にも対応しています。

銀行融資の場合は、まずは申込をこない申込書などの必要書類を確保します。さらに過去3期分の決算書や定款、登記簿謄本に印鑑証明などを準備します。用意した必要書類とともに銀行側の担当者と面談を実施すると、やっと審査に入るのです。その審査もかなり慎重に行われるため、すぐに終わるわけではありません。特に初回審査は1ヶ月以上かかるのが基本とされています。

ファクタリングの場合は2社間ファクタリングと3社間ファクタリングによって若干異なります。2社間ファクタリングの場合は売掛先への連絡が不要なので、最短即日対応してもらえることもあります。3社間ファクタリングの場合は売掛先への連絡が必須であるためその分時間がかかり、資金調達までには1日から3日程度、中には1週間程度かかることもあります。

手数料

銀行融資とファクタリングンは、手数料の内容が全く異なります。まずはそれぞれの手数料を理解することから始めましょう。

銀行融資では年数%の金利が発生します。3%であれば、借り入れ残額に対して3%の利息が継続して発生していくのです(日割り計算)。他にも事務取扱手数料や印紙代、担保関連費用などが発生します。

印紙代については統一されているので、以下を参考にしてください。

借入金額 印紙代金の金額
10万円超50万円以下 400円
50万円超100万円以下 1,000円
100万円超500万円以下 2,000円
500万円超1,000万円以下 10,000円
1,000万円超5,000万円以下 20,000円

ちなみに新型コロナウイルスによる借入は印紙代が不要なので、あなたの会社の借入形態によっては多少お得に融資を受けられるチャンスもあります。

特定事業者に対して行う一定の金銭の貸付けに係る消費貸借契約書のうち、令和3年1月31日までに作成されるものについて、印紙税が非課税となります。

引用:国税庁

※特定業者とは:新型コロナウイルス感染症によって経営に影響を受けた事業者のことです。

ファクタリングの場合は2社間ファクタリングの場合は10%から20%が手数料となり、3社間ファクタリングの場合は数%から10%が手数料となります。銀行融資の金利と比較すると高いですが、ファクタリングの場合は1回しか発生しません。一方の銀行融資の場合は、返済期間が長くなればなるほど手数料の支払い額が高くなるのです。

審査

審査難易度は銀行融資のほうが圧倒的に高く、審査の対象先も大きく異なります。

銀行融資は借入を行う会社に対して審査を行い、財務内容が重視されます。もちろん赤字企業や税金未納企業に対しては厳しい判断を下すことが多く、資産と負債のバランスなども融資の可否に大きく関わるのです。

ファクタリングの場合は売掛先が審査の対象となるため、申込会社が赤字であっても税金未納であっても利用できるチャンスがあります。また売掛金の支払いについては、企業の信用にもかかわるため支払う確率が高いとされているので、多少財務内容に問題がある売掛先であったとしても資金調達できる可能性はあります。

返済方法

銀行融資は毎月返済が行われ、ファクタリングは一括のみです。

銀行融資の返済期間は最短で1ヶ月ですが、基本的には数年から10年といった長い期間になります。返済計画に合わせて基本的には柔軟に対応してくれますが、返済期間が長くなると金利の支払額が高くなるので注意しましょう。また途中で返済が難しくなった場合はリスケと呼ばれる、返済計画の変更に対応してくれることもあります。

ファクタリングは売掛金を前もって現金化するものであるため、売掛金が入った時点で全額を業者に支払うことになります。よって分割には対応していません。

ファクタリングと銀行融資の比較まとめ

あなたの会社の状況によって、どちらが良いか決まってくるでしょう。

そもそもファクタリングは売掛金がなければ利用できませんし、銀行融資は財務状況など会社に信用がなければ利用は難しいのです。ただ資金調達のしやすさ(審査難易度)や、調達までの期間については圧倒的にファクタリングのほうが勝っています。どうしても今日中や明日までに資金を確保しなければならない、といった状況であればファクタリングを利用するべきでしょう。

ファクタリング契約の流れとは?

ファクタリング契約の流れ

ファクタリング契約の流れ

実際にファクタリングをするときの流れについて詳しくお伝えします。

1.売掛金の発生

ファクタリングは売掛債権を譲渡(売却)するものなので、まずは売掛金自体が発生しなければなりません。つまり企業相手にサービスを提供したり商品を提供したりすることで、売上が発生したときに売掛金による契約をした場合のみファクタリングが利用できるのです。

ちなみに受取手形や現金対応の場合は、当たり前ですがファクタリングはできないので注意してください。

2.売掛金をファクタリング会社に売却

発生した売掛金をファクタリング会社に買い取ってもらいます。まずは業者側に相談してみましょう。事前に簡単な相談や診断に応じてくれるところも多いので、時間的な余裕がある場合は即申し込むのではなく相談してみてください。

次に、ファクタリングの申込を行います。業者によって申込方法は異なりますが、インターネット・電話・来店・郵送のいずれかの対応になります。郵送は時間がかかってしまうので、早く現金を受け取りたい場合にはインターネット・電話・来店のいずれかを選びましょう。

申込時には必要書類の提出も行われるため、事前に準備しておくべきです。必要書類については、相談時に業者側から説明されると思いますが、以下に一般的なものを掲載しておきます。

  • 代表者の身分証明書
  • 商業登記簿謄本、印鑑証明書
  • 取引先企業との基本契約書
  • 過去の入金や取引が確認できる口座
  • 契約書、発注書、納品書
  • 決算書や確定申告書
  • 納税証明書

申込と必要書類の提出が終わると、実際に審査が実施されることになります。審査を突破すると、その旨を伝える連絡があり売掛金の買取額が示されるので、問題がなければ契約します。

2社間ファクタリングの場合は以上で申し込みから契約までの手続きは終了しますが、3社間ファクタリングの場合は売掛先への連絡が実施されます。売掛先としても急に第三者からファクタリング利用の話が来ると驚いてしまう可能性もあるため、申込前に売掛先に対し話を通しておきましょう。

3.売却代金を受け取る

審査を突破し売却代金および手数料にも納得した場合は契約となり、売却代金を受け取ります。基本的には銀行振り込みされることが多いですが、業者によって対応は異なるので事前に確認しておきましょう。

4.売掛金の振り込み期日に支払い

売却した売掛金の期日がきたら、ファクタリング会社に支払います。

2社間ファクタリングの場合は、予定通りに自社が売掛金を受け取りファクタリング会社へ送金して終了です。3社間ファクタリングの場合は、売掛先から直接ファクタリング会社へ振り込みがあるため、特に行うことはありません。

以上が簡単ではありますが、ファクタリング契約の大まかな流れです。

ファクタリングをうまく活用し経営に活かそう!(まとめ)

ファクタリングの仕組みを詳しく解説いたしました。デメリットやデメリット、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの概要についても説明したので参考にしてもらえたら幸いです。

ファクタリングは売掛債権を売却するものなので、負債が増えることはありません。今後の融資審査に悪影響を与えることもないため、気軽に利用できるタイプの資金調達法です。一方で、売掛金の額面を超える資金調達はできない、とのデメリットもあるため使える場面は限られてくるでしょう。

銀行融資との比較も行いましたが、審査難易度や資金調達までの期間に大きな差があります。ファクタリングの方は審査難易度が低いとされ、調達期間も短めです。

ファクタリングの契約は、売掛金の発生・ファクタリング会社への相談および申込と契約・売却代金の受け取り・支払いの4ステップです(3社間ファクタリングの場合は、支払い手続きが不要なので3ステップ)。初めて利用する場合は不安もあるでしょうが、各社相談を受け付けているので、まずは気軽に話だけでも伺ってみたらいかがでしょうか?

コロナの影響もあり、経営が厳しい会社も少なくありません。資金調達がままならない企業も実際に多く、倒産も増えています。そんな時でもファクタリングであれば、現金調達が短期間でできます。この機会に利用を検討してみることをおすすめします。

以上、K2ソリューションズのコラム「【現役ファクタリング会社営業担当が直伝】ファクタリングについて徹底解説」でした。

関連記事

  1. image

    はじめてのファクタリング【よくある質問トップ3】

  2. ファクタリングと手形割引の違い

  3. ファクタリングにおけるリスクを理解しておこう

  4. 5階入口

    当社の外観や社内の雰囲気をご覧ください!

  5. 理解しておきたい ! ファクタリングにおける勘定科目・会計処理方法

  6. ファクタリングの上手な使い方